
「短いキャッチコピーを考えるだけだから簡単そう」
「ふと、頭の中でひらめいてくるんでしょ?」
と、コピーライターに楽な印象をお持ちかも知れません。
でも、つらいことはないのでしょうか?
- コピーライターのつらいこと
- コピーライターに向いている人
- コピーライターのやりがい
- コピーライターの将来性
を解説していきます。
少しでもコピーライターという職業に興味がある方は参考にしてみてください。
目次
コピーライターはつらい仕事?

結論、コピーライターの仕事はつらい部分もあります。
どんなところがつらいのか解説しますので一緒にみていきましょう。
コピーライターがつらい理由①体力面
実は、コピーライターは体力的にとても大変です。
クライアントありきの仕事なので、納期に遅れるわけにはいきません。
締め切り前は徹夜することもありますし、クライアントからOKがでなければ何回も修正する必要があります。
帰宅が遅くなるのも当たり前ですし、締め切りに間に合わなければ、睡眠時間も短くなってしまうこともあるでしょう。
その分、修正を繰り返してやっとクライアントにOKをもらった時は大きな達成感を感じることができます。
コピーライターは原則として、時間が不規則になることもありますので、体力がないとつらい職業と言えるかもしれません。
コピーライターがつらい理由②メンタル面
コピーライターに対して、「頭の中でいきなり素晴らしいコピーがひらめく」と思っている方が多くいます。
しかし、それは間違いです。
ちょっと考えたら良いコピーができるわけではありません。
考えて考えて、アイデアをひねり出してもクライアントが納得するコピーにならない場合もあります。
何度も何度も、繰り返しボツになれば精神的にもつらくなってしまいます。
コピーライターはそういう仕事だという認識で、また最初から臨める精神的な強さも必要となります。
コピーライターがつらい理由③周りへの責任
会社員としてコピーライターをしている場合、営業担当の人が仕事をとってきてくれます。
営業担当が一生懸命仕事をとってきてくれたのに、制作物でクライアントをガッカリさせてしまう結果になると営業の方にも合わせる顔がありません。
残念な結果になってしまうと、自分はよくても営業の顔に泥を塗る形になるので、そうなった時は非常につらい思いをします。
周りへの責任もありますが、コピーライターとしては一生懸命、目の前の案件に取り組むしかありません。
ですが、周りへの責任があることも肝に銘じておきましょう。
実際に就職したらどうなの?

最近は「ライター」「コピーライター」「Webライター」というワードをネット上で見かけることが多くなりました。
ですが、コピーライターという職業はまだまだ浸透しておらず、一般的に馴染みのある職業ではありません。
実際に会社に就職して、コピーライターとして働きだしたらどんな感じなのでしょうか?
イメージと現実は違うのか解説していきます。
ちょっとキャッチコピーを書いて高収入?
コピーライターといえば、糸井重里さんを思い浮かべる方も多いと思います。
「キャッチコピーを書くだけで高収入」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが実際は違うようです。
大半のコピーライターはカッコいいキャッチコピーではなく、ボディコピー(説明文)を書いている時間が長いそうです。
ボディコピーは数行の時もあれば、何ページにも渡る場合もあります。
ですので、1番華やかと思われるキャッチコピーを書いている割合は低いものとなります。
また、誤字脱字のチェックなどの地味な仕事も、重要なライターの仕事になります。
コピーライターはキャッチコピーを数十文字書いて高収入とはとても言えない仕事です。
広告業界は激務って本当?
例外もあるとは思いますが、大抵の広告会社は激務のことが多いです。
コピーライターは、クライアントありきの仕事です。
広告制作の仕事になりますので、納期に間に合わせなければなりません。
ですから、時には睡眠時間を削ったり、休日に対応するような場面も出てきます。
コピーライターとして信用・信頼されれば案件も増えますが、激務も覚悟しなければなりません。
コピーライターに向いている人はどんな人?

決して楽な仕事ではないコピーライターですが、どんな人がコピーライターに向いているのでしょうか?
コピーライターに興味がある方は参考にしてみてください。
コピーライターに向いている人はどんな人?①好奇心が強い
コピーライターは、日頃からいろんなものに興味、関心を持つような好奇心の強い人が向いています。
自分が携わる商品やサービスに興味を持ったり、その商品やサービスを使うであろう顧客の気持ちに興味を持つことで共感できるコピーを作ることができます。
また、好奇心が強いとそれを楽しみながらできるので、コピーライターとして大きな強みになるでしょう。
逆に、興味、関心、好奇心がないとコピーライターとして深い訴求ができるコピーを作成することは難しいかもしれません。
コピーライターに向いている人はどんな人?②相手の気持ちを想像できる
コピーライターは、自分が書いたコピーに満足するのではなく、顧客となる人に響く言葉を届けなければなりません。
ですから、常に言葉の受け手となる人を想像しながら、その方になりきるくらいの気持ちで表現する必要があります。
それは、相手を思いやる気持ちにも相当するでしょう。
相手の気持ちをくみ取ったり、相手の気持ちを想像できないような自分本位の方は響くコピーを書けないと思うので、コピーライターに向いていないと言えます。
コピーライターに向いている人はどんな人?③言葉がとにかく好き
コピーライターは言葉を扱う職業です。
限られた文字数の中で、
「いかに魅力的で適切な表現ができるか?」
が求められるので、普段から言葉の組み合わせを考えたり、広告について考えることが好きであれば楽しんでコピーライターとして仕事ができます。
逆に、言葉自体が嫌い、言葉を考えるのが嫌いという人はコピーライターという職業は難しいかもしれません。
言葉や文章をワクワクしながら、考えたり書いたりできる人がコピーライターに向いていると言えます。
コピーライターに向いていない人ってどんな人?

では、コピーライターに向かない人はどんな人なのでしょうか?
今はこれから紹介する項目に当てはまっても克服することができれば問題ありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
コピーライターに向いていない人ってどんな人?①考えることが苦手
コピーライターの世界は、
「コピーが頭の中にピコンとひらめいてくる」
というような甘い世界ではありません。
いくつも案を出して、「これがいいか?いや、こっちの方がいい」というように試行錯誤しながら頭の中から案をひねり出して考えます。
そして、最終的にいくつかの候補を競わせて1つに絞り込んでいくのです。
ですから、深く考えてアイデアをいくつも出すことが苦手であればコピーライターになっても苦労する可能性が高いです。
もちろん、今は苦手でもこれから訓練していけば問題ありません。
コピーライターに向いていない人ってどんな人?②努力することが苦手
広告はクライアントあってのものです。
ですから、クライアントからOKが出なければ、修正をする必要があります。
コピーライターが「最高のコピーだ!」と思っても、それでOKとはならないのです。
場合によっては、なかなかクライアントからOKが出ない場合もあるかもしれません。
それでも、立ち向かっていけるような根気がある人でなければコピーライターはつとまらないでしょう。
逆に、努力さえできれば、着実に実力もついていきますのでステップアップすることができます。
コピーライターに向いていない人ってどんな人?③型にハマった考えをしてしまう
キャッチコピーには「これしかない!」という正解はありません。
ですから、頭を柔軟にしていろんなパターンを考えることが大事です。
考えることが得意ではない人はコピーライターに向かないかもしれませんが、今苦手だとしても、完璧を求めず案を出し続けることで柔軟な考えができるようになります。
もちろん、これから訓練していけば問題ないので安心してください。
コピーライターにとってやりがいは何?

やっぱり仕事にはやりがいがある方がいいですよね。
コピーライターのやりがいはどんなものがあるのでしょうか?
コピーライターにとってやりがいは何?①人の記憶に残る、多くの人の目に触れる
制作した広告は、どこかの媒体に掲載され不特定多数の人の目に触れることになります。
実際に、街やWeb上で自分が関わった広告を見た時はやはり嬉しいです。
他にも、関わった広告が話題になったり、人の記憶に残るという意味では、他の仕事では味わえない達成感になるでしょう。
人の記憶に残るコピーは、ずっとその人の心の中に残り続けます。
一つのコピーが、次世代のコピーライターを生みだす可能性もあるので、非常にやりがいのある仕事です。
コピーライターにとってやりがいは何?②実力次第で年収が上がる
コピーライターは売上に直接関わり、クライアントに利益をもたらすことができる仕事なので、自身の存在意義を大いに実感することができます。
良い結果を残してクライアントに認められれば、名指しで仕事を請けられる場合もあります。
会社員ですと、ある程度上限があると思いますが、フリーランスとして独立すれば年収1,000万円以上の大きな金額を稼ぐことも可能となります。
自分の努力と実力で勝負できる、そんなやりがいを感じられるのもコピーライターの大きな魅力と言えるでしょう。
コピーライターにとってやりがいは何?③広告が完成した時の充実感
コピーライターは1人で黙々と作業するのではなく、多くの人達と関わり合いながらチームとして広告制作を進めていく場合もあります。
プロデューサー、ディレクター、デザイナー、CMプランナーなどと一緒にクライアントからの要求にしっかりと答えていく必要があります。
チームプレーで進めていく場合、みんなで制作した広告が完成してクライアントに喜ばれた時などはチームとしての大きな達成感と充実感に包まれるでしょう。
コピーライターは将来性がある?

もしかすると、
「そろそろコピーライターもAIに取って代わるんじゃないの?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
仮に、AIコピーライターが登場しても、書き出しやパターンを出すことに優れているということなので、よりクリエイティブな部分は人間が書く必要があります。
AIが作ったコピーを人間が手を加えて、もっと良いものにするという時代も来るかもしれません。
今のところは、AIに取って代わられるという心配はしないで大丈夫なようです。
また、2019年の調査ではインターネット広告の費用がテレビ広告の費用を超えました。
まだまだWeb上でのコピーライターの需要は増えていく傾向にあると言えるでしょう。
コピーライターは辛い仕事?|まとめ
いかがだったでしょうか?
コピーライターのつらいこと、実際に就職したらどうなのか、コピーライターの将来性などについて解説しました。
コピーライターに楽なイメージを持っていた方も、どんな辛いことがあるのか、実際に就職した時の仕事内容などもおわかりいただけたと思います。
コピーライターに向いている人、向いていない人も解説しましたが、今現在向いていなかったとしても、本気でコピーライターを目指すのであればこれから努力していけば問題ありません。
コピーライターという職業は、やりがいもありこれから需要も増えていくと予想されます。
興味を持った方は以下の記事で、未経験からコピーライターになる方法を記載していますので参考にしてみてください。